費用・外注

動画広告の制作を外注する代理店向け|ホワイトラベルで選ぶ5つの基準

|約5分で読めます|監修 樋口 慧

この記事でわかること:

  • 広告代理店が動画広告の制作を外注するときの4つの外注先の類型と向き不向き
  • ホワイトラベル納品で確認したいこと
  • 外注先を比べるときの5つの基準と、発注前のチェックリスト

結論から言うと、代理店が動画制作を外注するときは、「映像がきれいか」よりも**「広告として回せる本数とスピードがあるか」「クライアントとの関係を守れるか」**で選ぶと失敗が減ります。

代理店が動画制作を外注する理由

運用型広告の成果は、クリエイティブで大きく変わります。とくにMetaでは、配信の仕組みがクリエイティブを読んで配信先を決めるようになり、1つの案が効果を保てる期間も短くなっていると言われます。Andromedaと呼ばれる仕組みについての解説では、1つのクリエイティブの寿命が6週間以上から2〜3週間に短くなり、キャンペーンごとに8〜12の違う切り口を用意することが勧められています(Segwise「Meta Andromeda Update 2026」)。

つまり、運用を任されている代理店には、毎月一定の本数の新しい動画を出し続ける体制が求められます。ショート動画広告で成果を出す条件として、月10〜30本の新規クリエイティブを継続して投入することを挙げる解説もあります(ZVA「ショート動画広告は本当に効果ある?」)。

これを社内だけでまかなうのは簡単ではありません。企画・台本・キャスティング・撮影・編集と工程が多く、人を採用して育てるには時間がかかります。そこで、制作だけを外部に任せる代理店が増えています。

外注先の4つの類型と向き不向き

動画制作の外注先は、大きく4つの類型に分けられます。

類型 強み 注意点
フリーランス 費用を抑えやすい、小回りが利く 本数が増えると対応が難しい。演者・撮影は別手配になりやすい
映像制作会社 映像の品質が高い、大きな撮影に強い 1本あたりの費用と納期が大きく、広告のテスト向きではないことも
総合的な制作会社 動画以外も含めてまとめて頼める 縦型ショート広告の知見は会社による
縦型広告の特化型 広告として回す前提の企画と本数、スピード 長尺のブランド映像には向かないことも

どれが正解というより、クライアントの目的に合うかで選びます。ブランドのテレビCMのような大型案件なら映像制作会社、運用型広告で毎月テストを回すなら特化型、というように使い分けるのが現実的です。費用の相場は動画広告の制作費相場で詳しく解説しています。

ホワイトラベル納品で確認したいこと

代理店が外注するときに大事なのが、クライアントとの関係を守れるかです。

ホワイトラベル納品とは、制作会社の名前を出さず、代理店の名義でクライアントに納品する形のことです。発注前に次の点を確認しておきましょう。

  1. 納品物に外注先の名前やロゴが入らないか
  2. 外注先がクライアントと直接取引しないか(営業をかけないか)
  3. 撮影現場で、外注先がどう名乗るか
  4. 制作実績として公開してよいか(公開しない取り決めができるか)
  5. 演者の使用期間・使用媒体がクライアントの配信計画に合っているか

とくに2つ目は、口約束ではなく契約で決めておくと安心です。

外注先を比べる5つの基準

1. 企画から任せられるか

編集だけを頼むのか、企画・台本から任せるのかで、代理店側の負担は大きく変わります。訴求とフックの案を出してくれる外注先なら、運用担当者は数字の分析に集中できます。

2. 本数とスピード

月に何本まで対応できるか、発注から納品までの日数はどれくらいかを確認します。急ぎの対応が可能か、その場合の費用も聞いておきましょう。

3. 冒頭の差し替えに対応できるか

運用では、本編はそのままで冒頭だけ差し替えて検証することがよくあります。差し替え1本ごとの費用と納期が決まっていると、テストの計画が立てやすくなります。テスト本数の考え方はクリエイティブテストの記事をご覧ください。

4. 演者を手配できるか

演者を代理店側で探すのは大きな手間です。外注先が演者を提案・手配でき、使用期間や競合NGまで管理してくれるかを確認します。

5. 発注の手間

案件ごとに契約書を交わし、見積もりのやり取りをしていると、発注までに時間がかかります。基本契約を一度結べば、あとはチャットで発注できる形だと、スピードを落とさずに済みます。

発注前のチェックリスト

外注先が決まったら、最初の発注の前に次の点をすり合わせておくと、あとのトラブルを防げます。

項目 確認すること
目的とゴール 認知か獲得か。獲得ならCVポイント(購入・資料請求・LINE登録など)
配信媒体 Meta/TikTok/YouTube/LINEなど。媒体ごとに尺やセーフゾーンが違う
表現のルール 薬機法・医療広告ガイドラインなど業種ごとのNG表現、クライアント独自のNGワード
確認の流れ 台本と完成動画を、誰が・何日で確認するか。修正の回数
素材 ロゴ、商品、LPの画像など、クライアントから借りる素材と受け渡し方法
権利 演者の使用期間・使用媒体、BGMの商用利用、二次利用の範囲

とくに確認の流れは、代理店とクライアントの間で止まりやすいところです。クライアントの確認に何日かかるかを先に決めておくと、納期の見通しが立ちます。

また、初回は数本の小さな発注から始めて、外注先の企画の出し方、修正への対応、連絡のスピードを確かめるのもおすすめです。相性が確認できてから本数を増やせば、クライアントに迷惑をかけるリスクを抑えられます。

BUZZ MEETの代理店向けの体制

BUZZ MEETは、広告用の縦型ショート動画に特化した制作チームです。代理店様向けに、次の体制を整えています。

  • ホワイトラベル納品:代理店様の名義で納品します
  • クライアントと直接取引しない:やり取りはすべて代理店様と行います
  • 基本契約は1度だけ:以降はチャットで発注できます
  • 企画から編集まで一式:企画・台本・演者・撮影・編集を自社で完結。提携演者は500名以上
  • 月100本の制作体制:毎月1万本以上の広告動画を分析して、企画に活かしています

料金の目安は、演者1名・スタジオ・企画台本・撮影・編集・修正2回込みで、**10本30万円(1本3万円、税別)**です。素材支給で企画〜編集なら10本15万円、編集のみなら10本10万円(いずれも税別)。冒頭差し替えは1本5,000円〜、特急対応は通常の1.5〜2倍です。

詳しくは代理店向けページをご覧ください。

まとめ

  • 代理店が外注先を選ぶときは、映像のきれいさより「広告として回せる本数とスピード」を見る
  • ホワイトラベル納品と、クライアントと直接取引しない取り決めで、クライアントとの関係を守る
  • 企画から任せられるか、冒頭差し替えの費用、演者手配、発注の手間まで比べて選ぶ

代理店様向けの料金表や進め方は、お問い合わせまたは資料ダウンロードからお気軽にどうぞ。

よくある質問

ホワイトラベル納品とは何ですか?

制作会社の名前を出さずに、代理店の名義でクライアントに納品する形のことです。クライアントから見ると、代理店が自社で制作したように見えます。代理店はクライアントとの関係を保ったまま、制作体制だけを外部で持つことができます。

代理店が外注するとき、クライアントとの直接のやり取りは発生しますか?

外注先によって方針が異なります。BUZZ MEETはクライアントと直接取引しない方針で、やり取りはすべて代理店のご担当者様と行います。撮影立ち会いなどでクライアントと接する場面があるかは、事前に外注先と取り決めておくと安心です。

外注費はどのくらいを見込めばよいですか?

外注先の類型や、企画・演者・撮影を含むかどうかで大きく変わります。BUZZ MEETの場合、演者1名・スタジオ・企画台本・撮影・編集・修正2回込みで10本30万円(税別)が目安です。素材支給で編集のみなら10本10万円(税別)からご相談いただけます。

監修:樋口 慧(株式会社BUZZ MEET 取締役)

広告用ショート動画の企画・キャスティング・運用を統括。M&A BANK・StockSunのメディアに出演。月100本の制作体制と、毎月1万本以上の広告分析をもとに記事を監修しています。


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