この記事では、縦型動画の制作会社を選ぶときに確認したい7つのチェック項目を解説します。先に結論をまとめると、広告で使う縦型動画は「きれいに作れるか」よりも、次の3点で選ぶのが失敗しにくい方法です。
- 本数を回せるか(テストと差し替えを前提にした体制と料金)
- 企画・演者・撮影・編集をまとめて頼めるか
- 配信後の数字を見て、改善につなげられるか
依頼先の類型ごとの違いも、比較表で整理しています。
縦型動画の制作会社選びが難しい理由
縦型動画(ショート動画)は、TikTok・Instagramリール・YouTubeショートなど、スマホで縦に見る前提の動画です。制作会社選びが難しいのは、「動画制作」とひとくちに言っても、得意分野がまったく違うからです。
- ブランドムービーのように1本を作り込むのが得意な会社
- SNSアカウント運用の投稿動画が得意な会社
- 広告として成果を出すための本数と改善が得意な会社
TikTokが公開している広告クリエイティブの原則「Creative Codes」でも、縦9:16で撮ること、画面のUI部分を空けておくこと、フック(冒頭)→本編→締めの構成などが挙げられています。横型の映像づくりとは、前提となる作法が異なります。
依頼先4類型の比較
まずは依頼先を4つの類型で比べてみましょう。個々の会社によって違いはありますが、一般的な傾向は次のとおりです。
| 比較軸 | 内製 | フリーランス | 映像制作会社 | 縦型特化型 |
|---|---|---|---|---|
| 1本あたりの費用感 | 低い(人件費は別) | 低〜中 | 高い | 中 |
| 本数の出しやすさ | 担当者次第 | 個人の稼働次第 | 出しにくい | 出しやすい |
| 企画・台本 | 自社で作る | 編集のみの場合が多い | 対応可能 | 対応可能 |
| 演者の手配 | 社員・知人 | 自社手配が多い | 対応可能 | 対応可能 |
| 映像の完成度 | ばらつく | 人による | 高い | 広告向けに最適化 |
| 縦型広告の知見 | 蓄積しにくい | 人による | 会社による | 得意分野 |
| 配信後の改善 | 自社で判断 | 別途依頼 | 範囲外が多い | 対応する会社もある |
内製が向いているケース
社内に撮影・編集の担当者がいて、毎日の投稿のようにスピード重視で量を出したい場合に向いています。ただし、演者が社員に限られたり、企画のネタが尽きたりしやすい点には注意が必要です。
フリーランスが向いているケース
素材は自社で撮れていて、編集だけを外に出したい場合に向いています。品質や納期は人によって差があるため、複数本で試してから継続を決めるのがおすすめです。
映像制作会社が向いているケース
ブランドの世界観を伝える1本の作品を作りたい場合に向いています。広告のテスト用に本数を回したい場合は、費用が膨らみやすい点を確認しましょう。
縦型特化型が向いているケース
広告として配信し、数字を見ながら改善したい場合に向いています。企画から編集までまとめて頼めることが多い一方で、会社ごとに得意な業種や演者の層が違うため、以下のチェック項目で見極めます。
費用の目安は「縦型動画広告の制作費用の相場」で詳しく解説しています。
縦型動画の制作会社を選ぶ7つのチェック項目
1. 縦型「広告」の制作実績があるか
縦型のSNS投稿と、縦型の広告は目的が違います。広告として配信した動画の実績があるか、どの業種で作ってきたかを確認しましょう。制作事例を見るときは、見た目だけでなく、どんな狙いで作ったかを聞くと実力が分かります。
2. 企画・台本から任せられるか
縦型広告の成果は、撮影や編集よりも企画と台本で大きく変わります。「誰に」「何を」「どんな切り口で」伝えるかを一緒に考えてくれるか、台本の段階で確認・修正ができるかをチェックします。
3. 演者の層と手配の仕組み
商材のターゲットと同じ年代・雰囲気の演者を選べるかは、UGC風の動画では特に重要です。
- 提携している演者の人数と層(年代・性別・雰囲気)
- 演者費用が料金に含まれるか
- 演者の使用期間(配信できる期間)
演者選びの考え方は「演者の選び方」で解説しています。
4. 本数と納期の体制
広告は、1本だけで当たり外れを判断しにくいものです。月に何本まで対応できるか、1回の発注から納品までの日数、急ぎの場合の対応をあらかじめ確認しておきましょう。
5. 料金に含まれる範囲
見積もりを比べるときは、総額で比べるのが基本です。次の項目が含まれているかをそろえて確認します。
- 企画・台本
- 演者・スタジオ
- 撮影・編集
- 修正回数
- 冒頭(フック)差し替えの費用
6. 表現ルールへの対応
美容・健康・医療・金融などは、薬機法や医療広告ガイドライン、景品表示法などで使える表現が限られます。案件ごとにNG表現を確認する工程があるかを聞いておくと、配信前の差し戻しを減らせます。
7. 配信後の改善まで見てくれるか
縦型広告は、配信してからが本番です。どの動画の冒頭で離脱されているかを見て、フックを差し替えるといった改善を、制作会社がどこまで一緒に行うかを確認しましょう。テスト本数の考え方は「クリエイティブテストの本数」をご覧ください。
見積もり・初回打ち合わせで聞きたい質問
チェック項目を、そのまま使える質問の形にまとめました。
| 確認したいこと | 質問の例 |
|---|---|
| 実績 | 「同じ業種で広告配信した事例はありますか?」 |
| 企画 | 「台本はどの段階で確認できますか?」 |
| 演者 | 「このターゲットに合う演者の候補を見せてもらえますか?」 |
| 体制 | 「月に何本まで、何営業日で納品できますか?」 |
| 料金 | 「この金額に含まれないものは何ですか?」 |
| 表現 | 「NG表現はどの工程で確認していますか?」 |
| 改善 | 「配信結果を見て、冒頭だけ差し替えることはできますか?」 |
答えが具体的かどうかで、その会社の得意・不得意が見えてきます。
発注でよくある失敗と防ぎ方
制作会社選びでつまずきやすいパターンを、防ぎ方とあわせて紹介します。
1本にすべてを詰め込んでしまう
予算が限られると、1本の動画に訴求をすべて入れたくなります。しかし縦型広告は、冒頭の数秒で見るかどうかが決まります。訴求を絞った複数本に分け、どの切り口が反応されるかを比べるほうが、次の打ち手につながります。
修正のたびに方向性が変わる
社内の確認者が多いと、修正のたびに意見が変わり、納期も費用も膨らみます。発注前に、誰が最終判断をするかと、台本の段階で固める範囲を決めておきましょう。
納品後に使える期間を確認していない
演者が出演する動画は、配信できる期間が決まっていることがほとんどです。期間を過ぎて配信を続けると、トラブルの原因になります。使用期間と延長の条件は、発注時に書面で確認しておくと安心です。
納品データの形式を決めていない
縦型の動画でも、配信する媒体によって推奨される尺や文字の位置が少しずつ違います。どの媒体に出すかを先に伝え、媒体ごとの書き出しが必要かどうかも確認しておきましょう。
BUZZ MEETの場合
BUZZ MEETは、広告用の縦型ショート動画に特化した制作チームです。企画・台本・演者・撮影・編集・広告運用まで自社で完結しています。
- 提携演者500名以上(ビジネス系、美容系、主婦・ママ層、学生・Z世代、シニアなど)
- 月100本の制作体制
- 演者1名・スタジオ・企画台本・撮影・編集・修正2回込みの料金設計
料金の詳細は料金ページでご確認いただけます。
まとめ
- 縦型広告の制作会社は、「きれいさ」より本数・一貫体制・改善力で選ぶ
- 依頼先は内製/フリーランス/映像制作会社/縦型特化型の4類型で、目的に合うものを選ぶ
- 7つのチェック項目を質問の形にして、見積もりと初回打ち合わせで確認する
自社に合う制作体制や本数設計についてもご相談いただけます。お問い合わせ
よくある質問
縦型動画は、横型の動画制作会社に頼んでも問題ありませんか?
頼むこと自体は可能です。ただし縦型の広告動画は、冒頭数秒のつかみ、画面上の文字の位置、スマホで見たときの距離感など、横型とは設計の前提が違います。縦型広告の制作実績や、配信後の改善の進め方を確認してから選ぶのが安心です。
制作会社を選ぶとき、料金はどう比べればよいですか?
1本あたりの金額だけでなく、演者・スタジオ・企画台本・修正回数・演者の使用期間が含まれているかをそろえて比べます。含まれていない項目は追加費用になるため、総額で比較するのが基本です。
最初は何本くらいから発注するのがよいですか?
広告で使う場合は、1本だけでは当たり外れを判断しにくいため、冒頭(フック)違いを含めて複数本でテストするのが一般的です。予算と配信媒体に合わせて、制作会社に本数設計から相談するとよいでしょう。
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