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AI UGC動画と実写の演者、どう使い分ける?特徴と判断基準

|約6分で読めます|監修 樋口 慧

この記事では、AI UGC動画と、実写の演者によるUGC風動画の使い分けを解説します。先に結論をまとめると、次のとおりです。

  • AI UGC動画はスピードと量に強く、実写は信頼と説得力に強い
  • MetaやTikTokは、AI生成コンテンツにラベル表示や開示を求める方向で、ルールは変わり続けている
  • 使用感・信頼・顔の見える安心感が決め手になる商材は、実写の演者が向いている

UGC風動画そのものについては「UGC風動画広告とは?」もあわせてご覧ください。

AI UGC動画とは

AI UGC動画とは、生成AIで作った人物や音声を使い、一般の人が投稿したように見せる動画のことです。人物の画像や台本を入力すると、話している映像や声を生成できるツールが増えています。

一方、実写のUGC風動画は、実在する演者が商品を使い、スマホで自撮りしたような距離感で撮影する動画です。

どちらも「広告っぽくない見た目」を狙う点は同じですが、作り方も、見る人が受け取る印象も異なります。

AI UGC動画と実写の比較

比較軸 AI UGC動画 実写の演者
制作スピード 速い 撮影日程の調整が必要
本数の増やしやすさ 増やしやすい 撮影1回で複数本を撮ればまとめて作れる
商品を実際に扱う描写 苦手(手元・質感・動きが不自然になりやすい) 得意
表情・声のリアリティ ツールや用途により差が大きい 自然
使用感を語る説得力 実際に使った人ではない 実際に使って語れる
媒体のAI表示ルール 対応が必要 基本的に対象外
見る人の受け止め方 気づかれると不信感につながるおそれ 「実在する人」の安心感

AI UGC動画が向いている場面

  • 企画の方向性をざっくり比較したい初期段階
  • 人物の顔を出さない、説明中心の動画
  • 素材の量を短期間で確保したい場面

実写の演者が向いている場面

  • 化粧品の使用感や、食品のおいしさなど、実際に試した反応が大事な商材
  • スクール・採用・BtoBなど、信頼できる人かどうかが判断材料になる商材
  • ブランドとして、長く使える演者の顔を持ちたい場合

媒体ごとのAI生成コンテンツの扱い

AI UGC動画を広告に使う場合、まず確認したいのが媒体のポリシーです。ここでは、2026年9月時点で各社の公式ページに掲載されている内容を紹介します。ポリシーは更新されるため、配信前に最新の情報を確認してください。

Meta(Facebook・Instagram)

Metaのヘルプページ「広告内のAI画像をMetaが特定してラベル付けする方法」では、次のように説明されています。

  • 同社の生成AI機能で作成、または大幅に編集した広告に「AI情報」のラベルを表示する
  • ラベルは広告のメニュー内に表示され、写実的なAI生成の人物を含む場合は「広告」表示の横にも表示されることがある
  • 社会問題・選挙・政治に関する広告では、第三者のAIツールを使った場合も含め、広告主による開示が求められる

TikTok

TikTokの広告ポリシー「Misleading and false content」では、次のように定めています。

  • AIで生成・大きく編集したコンテンツは、AIGCラベルを付けるか、明確な注記・キャプション・透かし・ステッカーで開示すれば使用できる
  • 対象には、完全にAIで生成した画像・映像・音声や、実際にはしていない行動・発言をAIで表現したもの(音声のクローンなど)が含まれる
  • 開示されていないAI生成コンテンツが見つかった場合、広告は却下または制限される
  • 明るさや色の調整など、軽微な編集は対象外

ラベルが付くことの意味

ラベル自体は、AIを使ったことを隠さないための仕組みです。ただ、UGC風動画の強みは「一般の人の投稿のように見える」ことにあります。AIのラベルが付いた時点で、その強みの一部が薄れる可能性がある点は、企画段階で考えておきたいポイントです。

見落としがちな「信頼」と「表示」の論点

実在しない人の「体験談」

消費者庁の「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項」は、体験者が存在しないのに存在をねつ造したり、コメントをねつ造したりすることを、問題となる例に挙げています。

AIで作った人物に「使ってみたら変わった」と語らせる構成は、この考え方と隣り合わせです。健康食品以外の商材でも、実際の利用者の声だと受け取られる見せ方には慎重さが必要です。

広告であることの表示

UGC風の動画は、AIか実写かにかかわらず、広告主の広告であることが分かる形で配信する必要があります。ステマ規制の考え方は「UGC風広告とステマ規制の線引き」で整理しています。

見る人の受け止め方

生成AIの人物が広告に増えるにつれ、「この人は本当にいるのか」「本当に使ったのか」と感じる人も出てきます。AIだと気づかれたときに、商品そのものへの信頼まで下がってしまうリスクは、数字には表れにくい点です。

実写の演者を選ぶときのポイント

実写の強みを活かすには、誰に出てもらうかが最も大事です。

  • ターゲットと同じ年代・雰囲気の人を選ぶ(モデルのように整いすぎていない人のほうが自然なこともある)
  • 商品を実際に使ってもらい、その場の反応を撮る
  • 使用期間(配信できる期間)と、SNS投稿の有無を事前に決める

BUZZ MEETでは、提携演者500名以上の中から、商材とターゲットに合う人をご提案しています。ビジネス系、美容系、主婦・ママ層、学生・Z世代、シニア、専門職風まで幅広く、フォロワー10万人以上のインフルエンサーのアサインも可能です。詳しくはキャスティングのご案内と「演者の選び方」をご覧ください。

使い分けの判断基準と進め方

検討の順番

AIと実写のどちらにするか決めきれない場合は、次の順番で整理すると判断しやすくなります。

  1. 商材の区分と表現ルールを確認する(美容・健康・医療などは、使える表現が限られます)
  2. 配信する媒体を決め、AI生成コンテンツの表示ルールを確認する
  3. 動画の中で**「誰が」「何を」語るのか**を台本で決める
  4. 実際に使った人の反応が必要な部分は、実写の演者で撮る前提にする

特に3は大切です。語り手が「実際の利用者」に見える構成なら、実在する演者が実際に商品を使って語るほうが、見る人にとっても広告主にとっても安心です。

迷ったときの3つの問い

最後に、次の3つの問いで確認します。

  1. その商材は、実際に使った人の反応が購入の決め手になるか? なるなら、実写の演者が向いています
  2. 配信する媒体のAI表示ルールに、企画が合っているか? ラベルや開示が必要になると、UGC風の見せ方と相性が悪くなることがあります
  3. 長く使うブランドの顔が必要か? 継続して同じ人に出てもらうなら、実在する演者との関係づくりが資産になります

3つのうち1つでも「はい」に近い答えがあれば、実写の演者で撮る前提で企画を組むのがおすすめです。撮影1回で冒頭違いのカットをまとめて撮っておけば、実写でも本数を確保しやすくなります。

まとめ

  • AI UGC動画はスピードと量、実写の演者は信頼と使用感の説得力に強みがある
  • MetaやTikTokは、AI生成コンテンツにラベル・開示を求めている。ポリシーは配信前に最新版を確認する
  • 実際に使った人の反応や、実在する人の安心感が決め手になる商材は、実写の演者が向いている

商材に合う演者のご提案から、撮影・編集・広告運用までご相談いただけます。お問い合わせ

個別の表現の可否は、専門家や媒体の審査基準もあわせてご確認ください。

よくある質問

AI UGC動画を広告に使うと、ラベルが表示されますか?

媒体によって扱いが異なります。Metaは、同社の生成AI機能で作成・大きく編集した広告に「AI情報」のラベルを付けるとしています。TikTokは、AIで生成・大きく編集した広告にAIGCラベルや明確な注記を付けることを求めており、開示がない場合は審査で却下・制限されるとしています。

AI UGC動画は違法ですか?

AIで作ること自体が直ちに問題になるわけではありません。ただし、実在しない人物を実際の利用者のように見せて体験を語らせると、表示の内容によっては景品表示法などの観点で問題になるおそれがあります。媒体のポリシーとあわせて確認が必要です。

実写の演者を使うメリットは何ですか?

実在する人が実際に商品を手に取り、表情や声で反応を伝えられることです。使用感の説明や、信頼が購入の決め手になる商材で特に強みがあります。媒体のAI表示ルールを気にせずに配信できる点も、運用上の安心材料になります。

監修:樋口 慧(株式会社BUZZ MEET 取締役)

広告用ショート動画の企画・キャスティング・運用を統括。M&A BANK・StockSunのメディアに出演。月100本の制作体制と、毎月1万本以上の広告分析をもとに記事を監修しています。


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