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BtoBでもショート動画広告は効く?始め方と成果につながる型

|約6分で読めます|監修 樋口 慧

この記事でわかること:

  • BtoBでショート動画広告が成果を出せる理由と条件
  • 担当者を取りこぼさない冒頭の切り口と、BtoB向けの構成の型
  • 小さく始めて勝ちパターンを探す始め方の手順

結論から言うと、BtoBでもショート動画広告は十分に使えます。ポイントは、職種や役職で呼びかけるのではなく「共通の悩み・行動」で冒頭をつくることと、動画のゴールを資料ダウンロードなどの最初の接点に絞ることです。

BtoBでもショート動画広告は効くのか

「BtoBは検索広告と展示会。SNSの動画は若い人向け」と考える方は少なくありません。ですが、決裁者や担当者も1人の生活者です。通勤中や休憩中にSNSを見ている時間に、仕事の悩みを思い出させる動画が流れてくれば、手を止めてもらえる可能性があります。

BtoB商材の多くは、理解に時間がかかり、金額も大きい商材です。こうした商材では、60〜120秒の長めの縦型動画も増えており、金融・不動産・高単価サービスと並んでBtoBが向いている商材として挙げられています(ZVA「縦型動画広告のトレンド5選 2026」)。

一方で、BtoCと同じ感覚で作ると失敗しやすいのも事実です。

BtoCとの違い 動画で意識すること
買う人と使う人が違う 使う人の悩みと、決める人のメリットを両方示す
検討期間が長い 動画1本で契約させず、最初の接点をゴールにする
衝動では買わない 驚きより「これ、うちのことだ」という納得感
対象者の母数が少ない 冒頭で狭めすぎず、届けたい人をまとめて拾う

冒頭は「職種」ではなく「悩みと行動」で絞る

BtoBの動画広告でよくある冒頭が「人事・総務のご担当者様必見!」のような呼びかけです。分かりやすい反面、取りこぼしが出ます。

たとえば「従業員のエンゲージメント向上」に取り組んでいるのは、人事・総務だけではなく、経営者や現場の管理職も含まれます。アナグラム社は、属性で呼びかけるより、異なる属性のユーザーに共通する行動や状況、つまり実際に目にしている場面を映像で見せるほうが強い引きになると解説しています(アナグラム「BtoBやニッチ商材でも成果を出す縦型動画広告3つのコツ」)。

冒頭の切り口の例を挙げます。

  • 場面で見せる:月末にExcelの集計に追われている画面
  • 行動で見せる:同じ質問に何度もチャットで答えている様子
  • 機能で見せる:ボタン1つで帳票が出来上がる画面
  • 明るい未来で見せる:定時に帰れるようになった担当者の表情

「〇〇の方必見」と言わなくても、その場面に心当たりがある人だけが手を止めるのが理想です。フックの型は冒頭2秒のフック6選も参考にしてください。

BtoB向けの構成の型

BtoBのショート動画は、次の流れで組み立てると作りやすくなります。

パート 目安の尺 中身
あるある 0〜3秒 担当者が日々ぶつかっている場面
原因 3〜10秒 なぜその作業が大変なのか
解決 10〜25秒 実際の画面操作や使っている様子で見せる
次の一歩 ラスト5秒 「3分でわかる資料を無料ダウンロード」など

無形商材は「画面」と「手元」を見せる

SaaSやサービスのように形のない商材は、説明だけだと伝わりにくくなります。実際の画面操作の録画、キーボードを打つ手元、担当者の表情などを組み合わせると、使っている場面を想像してもらいやすくなります。

演者は「その職場にいそうな人」

BtoBでは、派手さよりも**「その職場にいそうな人」**のほうが信頼されます。ビジネス系や専門職風の演者、または社長・担当者本人の出演が向いています。

服装や背景も同じです。オフィスのデスク、会議室、現場の作業場など、ターゲットが普段いる場所で撮ると「うちの職場と同じだ」と感じてもらいやすくなります。スタジオで撮る場合も、小物やPC画面で仕事の場面を再現すると、見る人が自分ごととして受け取りやすくなります。

ゴール設定と遷移先の考え方

BtoBの動画広告では、動画から直接の問い合わせや商談を狙うと、数字がなかなか集まらず判断ができません。まずは次のような軽い接点をゴールにします。

  • 資料ダウンロード(サービス資料、お役立ち資料)
  • ウェビナー・セミナー申込
  • 無料診断・無料トライアル

動画で興味を持ってもらい、資料やウェビナーで理解を深め、営業のフォローで商談につなぐ。この分担を最初に決めておくと、動画に詰め込みすぎずに済みます。

CTAは「詳しくはこちら」のような曖昧な言い方より、「今すぐ無料ダウンロード。下のボタンをタップ」のように、何をすればいいかを具体的に示すのが基本です(ZVA「縦型動画広告の台本構成テンプレート」)。

BtoBの動画広告でよくある失敗

最後に、BtoBでつまずきやすいポイントを整理しておきます。

  • 機能を全部説明しようとする:1本の動画で伝えるのは1つの悩みと1つの解決だけ。機能の一覧は資料に任せます
  • 専門用語から入る:業界の言葉は、担当者には伝わっても決裁者には伝わらないことがあります。冒頭は誰にでも分かる場面で見せます
  • 会社紹介から始める:「私たちは〇〇を提供する会社です」から始まる動画は、最初の数秒で離脱されやすくなります
  • 数日で判断する:BtoBは反応の数が少ないため、数日で良し悪しを決めると偶然に振り回されます。ある程度の期間と数字がたまってから判断します
  • 動画と遷移先がずれている:動画で見せた悩みと、資料やLPの最初に書かれている内容が違うと、そこで止まってしまいます

始め方の手順:小さく試して勝ちパターンを探す

BtoBのショート動画広告は、次の手順で始めると無駄打ちが減ります。

  1. 悩みを書き出す:営業やカスタマーサポートがよく聞く悩みを10個以上集める
  2. 切り口を分ける:場面・行動・機能・未来など、見た目も訴求も違う案を用意する
  3. 5〜10本で試す:本編は共通にして、冒頭だけ差し替えた案を並べる
  4. 数字で残す:反応の良い冒頭を残し、悪いものを止めて、次の案を足す

Metaの配信の仕組みについては、見出しや文言だけを変えた案は「同じ広告」とみなされやすく、見た目・音・構成まで違う案を用意することが勧められています(Segwise「Meta Andromeda Update 2026」)。BtoBでも、似た動画を並べるより違う切り口を並べるほうが検証になります。

BUZZ MEETは、企画・台本・演者・撮影・編集から広告運用まで同じチームで行います。配信の数字を見て、翌週に冒頭を差し替えることができるので、BtoBのように母数が少ない商材でも改善のサイクルを回しやすくなります。運用については広告運用のページをご覧ください。

まとめ

  • BtoBでもショート動画広告は使える。理解に時間がかかる商材ほど、動画で「場面」を見せる価値がある
  • 冒頭は職種で呼びかけず、共通の悩み・行動・機能・未来で絞る
  • ゴールは資料ダウンロードなどの最初の接点に。冒頭違いで小さく試して勝ちパターンを探す

BtoB向けの進め方はBtoB向けページにまとめています。まずはお問い合わせからお気軽にご相談ください。

よくある質問

BtoBのショート動画広告は、どの媒体から始めるのがよいですか?

まずはMeta(Instagram・Facebook)から始めるケースが多いです。決裁者や担当者も、仕事の合間やプライベートの時間にSNSを見ています。業種や職種によってはYouTubeやTikTokが合うこともあるので、少額で試して数字を比べるのがおすすめです。

BtoBの動画広告のゴールは何にすればよいですか?

いきなり商談や契約を狙うより、資料ダウンロード・ウェビナー申込・無料診断など、最初の接点をゴールにするのが一般的です。その後のメールや営業フォローで検討を進める前提で、動画は入り口の役割に絞ると設計しやすくなります。

社内に出演できる人がいなくても作れますか?

作れます。ビジネス系や専門職風の演者に出演してもらう方法のほか、実際の画面操作の録画と手元のカットを中心に構成する方法もあります。社長や担当者が出る場合は、台本を読むより質問に答える形で撮ると自然になります。

監修:樋口 慧(株式会社BUZZ MEET 取締役)

広告用ショート動画の企画・キャスティング・運用を統括。M&A BANK・StockSunのメディアに出演。月100本の制作体制と、毎月1万本以上の広告分析をもとに記事を監修しています。


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