企画・台本

ショート動画広告の構成|15秒・30秒の秒数ごとの設計図

|約5分で読めます|監修 樋口 慧

この記事では、ショート動画広告の構成を「秒数ごとの設計図」として解説します。

  • 結論:構成は「フック→本題→CTA」の3つ。時間配分は、冒頭が約1割、本題が約6〜7割、CTAが約2割です
  • 15秒・30秒・60秒それぞれの秒数配分を表にしました
  • カットは2〜3秒ごとに切り替え、CTAは最後の1コマではなく終盤の少し手前にも置きます

ショート動画広告の構成は「3つの箱」で考える

ショート動画広告は、次の3つの箱でできています。

箱 役割 時間の目安
フック スクロールを止める。「自分に関係ある」と思わせる 全体の10〜15%
本題(ボディ) 悩み→解決→根拠を見せる 全体の60〜70%
CTA 次の行動を具体的に伝える 全体の15〜20%

この配分は、縦型動画広告の台本テンプレートとして紹介されている目安です(出典:ZVA)。

なぜ冒頭がこれほど大事なのか。TikTokの公式情報では、広告想起への効果の90%は最初の6秒で決まるとされています(出典:TikTok for Business)。冒頭で止まらなければ、本題もCTAも見られません。冒頭の型は冒頭2秒のフック6選で紹介しています。

15秒・30秒・60秒の秒数ごとの設計図

同じ3つの箱でも、尺によって中身の入れ方が変わります。以下は、公開されている台本テンプレートの秒数配分を参考に、BUZZ MEETの制作現場での使い方を加えて整理したものです。

15秒:伝えることは1つだけ

秒数 箱 入れること
0〜2 フック 悩みか結果を一言で
2〜5 本題 悩みの具体的な場面
5〜11 本題 解決策と良い点を1つ
11〜15 CTA 何をすればいいか

15秒の構成として「フック2秒→課題提示3秒→解決策とメリット6秒→CTA4秒」という配分が紹介されています(出典:ZVA)。15秒では要点を1つに絞ります。欲張ると、どれも伝わりません。

30秒:いちばん使いやすい標準形

秒数 箱 入れること
0〜2 フック 悩み・意外な一言・結果の先出し
2〜7 本題 悩みを深掘りする
7〜15 本題 解決策を見せる(使っている場面)
15〜22 本題 根拠(口コミ・実演・数字)
22〜26 本題 今動く理由
26〜30 CTA 具体的な行動

30秒あれば「根拠」を入れられます。ここが15秒との一番の違いです。

60秒:物語で見せる

秒数 箱 入れること
0〜3 フック 変化後の姿や結論を先に
3〜15 本題 変化前の悩み
15〜25 本題 きっかけ(商品との出会い)
25〜45 本題 変化と、良い点を2〜3つ
45〜53 本題 根拠
53〜60 CTA 具体的な行動

60秒は、高単価の商材やスクールなど、理解に時間がかかる商材で使います。10〜15秒ごとに小さな変化(新しい場面・数字・問いかけ)を入れて、途中で離脱されないようにします。

何秒にするかの決め方

「結局、何秒がいいの?」という質問をよくいただきます。参考になる外部の分析として、TikTok広告では15〜25秒の範囲にクリック率の高い広告が集まり、40秒を超える広告は25秒以降で視聴が大きく落ちたという報告があります(出典:SociaVault)。

ただし、これは媒体全体の傾向です。実際には次のように決めます。

  • 説明が少なくて済む商材(食品・日用品など):15秒から試す
  • 悩みと解決を見せたい商材(美容・健康など):30秒を基本にする
  • 理解に時間がかかる商材(スクール・BtoB・高単価サービス):30秒と60秒を両方つくる

同じ撮影素材から15秒版と30秒版の両方を編集できるよう、撮影の段階で本題のカットを多めに押さえておくと効率的です。最初から1つの尺に決めつけず、2種類をつくって数値で比べるのがおすすめです。何本くらいでテストするかはクリエイティブのテスト本数で解説しています。

秒数の中で気をつける3つのルール

1. 2〜3秒ごとに画を切り替える

同じ画が長く続くと、見る人は飽きて離れます。縦型動画広告の制作ガイドでも「1カット2〜3秒」を目安にテンポよく切り替えることが勧められています(出典:Squad beyond)。寄り・引き・手元など、撮影の段階で複数の画角を押さえておくと、編集で切り替えやすくなります。

2. CTAは「終盤の少し手前」にも置く

TikTok広告の分析では、クリックが増えるのは動画の最後ではなく少し手前で、CTAは尺の75〜80%あたりが最適だったという観測があります(出典:SociaVault)。30秒の動画なら、22〜24秒あたりで一度行動を促し、最後にもう一度示す形です。

3. 音あり・音なしの両方で伝わるようにする

ショート動画は、音を出して見る人と、音を消して見る人がいます。ナレーションで伝えつつ、要点はテロップでも読めるようにしておくと、どちらの人にも伝わります。テロップの置き方は縦型動画のセーフゾーンとテロップ位置で解説しています。

構成を決めてから台本を書く

BUZZ MEETでは、台本を書く前に「どの尺で、どの箱に何を入れるか」を1枚の設計図にします。毎月1万本以上の広告動画を分析し、商材ごとに成果の出ている構成の傾向を見てから設計図をつくります。

設計図があると、撮影で「このカットは何秒使うか」がはっきりし、撮り漏れや編集でのやり直しが減ります。企画・台本・撮影・編集まで同じチームで進めるので、設計図どおりの動画に仕上げられます(事業内容)。

まとめ

  • ショート動画広告の構成は「フック→本題→CTA」。配分は約1割・6〜7割・2割が目安
  • 15秒は要点1つ、30秒は根拠まで、60秒は物語で。尺は2種類つくって比べる
  • 2〜3秒ごとに画を切り替え、CTAは終盤の少し手前にも置く

構成の設計図づくりからご相談いただけます。お問い合わせはこちら

よくある質問

ショート動画広告は何秒が最適ですか?

商材と目的で変わります。TikTok広告の分析では15〜25秒の範囲にクリック率の高い広告が集まるという報告があります。まずは15秒と30秒の2種類をつくり、実際の数値で比べるのがおすすめです。

CTAは動画の最後に置けばいいですか?

最後の1コマだけに置くと、そこまで見ない人には届きません。尺の75〜80%あたりで一度行動を促し、最後にもう一度示す設計がおすすめです。

構成は媒体ごとに変えるべきですか?

骨組み(フック→本題→CTA)は共通で構いません。そのうえで、音ありで見られやすい面ではナレーションを、音なしで見られやすい面ではテロップを厚くするなど、見られ方に合わせて調整します。

監修:樋口 慧(株式会社BUZZ MEET 取締役)

広告用ショート動画の企画・キャスティング・運用を統括。M&A BANK・StockSunのメディアに出演。月100本の制作体制と、毎月1万本以上の広告分析をもとに記事を監修しています。


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