この記事では、縦型動画広告でテロップ(画面に出す文字)が隠れないための「セーフゾーン」と、読みやすいテロップの置き方を解説します。
- 結論:画面の下の方と右端は、ボタンや説明文が重なりやすい場所です。大事な文字と商品は中央寄りに置きます
- テロップは1行8〜10文字・最大2行が目安です
- セーフゾーンは媒体ごと・表示のしかたごとに違うため、入稿前に公式テンプレートと実機で確認します
セーフゾーンとは
縦型動画広告は、動画の上にいろいろな表示が重なって再生されます。
- 画面の下の方:アカウント名、広告の説明文、音源名、行動ボタン(CTAボタン)
- 画面の右側:いいね・コメント・シェアなどのボタン
- 画面の上の方:媒体によっては、アカウント情報や「広告」の表示
これらに隠れない、文字や商品を安心して置ける範囲をセーフゾーンと呼びます。せっかく考えたテロップや価格表示が、ボタンの下に隠れて読めない。縦型広告ではよく起きる失敗です。
媒体ごとのセーフゾーンの考え方
TikTok
TikTokの広告ヘルプでは、セーフゾーンの大きさは「縦・横・正方形のどの形か」「広告の説明文の長さ」「追加で使う機能」によって変わると説明されています。具体的な範囲は、公式にダウンロードできるテンプレートで確認する形です(出典:TikTok 広告ヘルプ)。
ポイントは、説明文を長くすると、下の隠れる範囲も広がることです。説明文を長めにする場合は、テロップをさらに上に寄せます。
Meta(Instagram・Facebookのリール、ストーリーズ)
Metaは、ストーリーズ広告とリール動画広告の「テキストの重なりとセーフゾーン」についてのヘルプページを公開しています(出典:Metaビジネスヘルプセンター)。リールは下の方にアカウント名・説明文・ボタンが重なるため、特に下側を広く空けておく必要があります。ストーリーズとリールで重なる範囲が違う点にも注意します。
具体的な数値は更新されることがあるため、この記事では数値を断定しません。制作時は、その時点の公式ヘルプとテンプレート、広告マネージャのプレビューで確認してください。
共通して言えること
縦型動画広告の制作ガイドでも、各媒体の上下の端にはユーザー名・ボタン・キャプションなどが重なるため、セーフゾーンを意識して配置するよう勧められています(出典:Squad beyond)。どの媒体でも、次の3つは共通です。
- 下の方は、いちばん隠れやすい
- 右端は、ボタンの列が重なる
- 画面の中央付近は、どの媒体でも比較的安全
1本の動画を複数の媒体に配信するなら、いちばん厳しい媒体に合わせて文字を置いておくと、使い回しやすくなります。
また、同じ9:16の動画でも、スマホの画面の縦横比によっては端が切れて表示されることがあります。画面の端ぎりぎりに文字やロゴを置かず、少し内側に余裕を持たせておくと安心です。
読みやすいテロップの目安
セーフゾーンに入れるだけでは不十分です。スマホの小さな画面で、流し見でも読めるテロップにする必要があります。動画テロップの作法をまとめた記事では、次のような目安が紹介されています(出典:0120.co.jp)。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 1行の文字数 | 縦型は8〜10文字 |
| 行数 | 最大2行 |
| 読む速さ | 1秒4文字程度 |
| 文字と背景の差(コントラスト比) | 4.5:1以上 |
| 避ける位置 | 画面の下の方、右側 |
たとえば2秒だけ表示するテロップなら、8文字前後に収めると読み切れます。長い文章は、2〜3枚のテロップに分けて出します。
位置は「顔の近く」
テロップは、話している人の顔の近く、画面の中央付近に置くのが基本です。見る人の目線は顔に集まるので、顔から遠い文字は読まれにくくなります。ただし、顔の上に文字をかぶせないように注意します。表情が見えなくなると、演者の説得力が下がります。
色と縁取り
- 白い文字に黒い縁、または黒い文字に白い縁で、背景に埋もれないようにします
- 背景がごちゃごちゃしている場面では、文字の後ろに半透明の帯(座布団)を敷きます
- 強調の色は1本の動画で1〜2色までにし、使いすぎないようにします
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | 直し方 |
|---|---|
| 価格や特典の文字が、下のボタンに隠れている | 画面の中央付近に移し、説明文の長さも見直す |
| 1枚のテロップに文章を詰め込みすぎている | 8〜10文字×2行に収まるよう、2〜3枚に分ける |
| 背景と同じような色で文字が読めない | 縁取りか半透明の帯を足す |
| ナレーションとテロップの出るタイミングがずれている | 話し始めと同時に文字を出す |
| 動きの派手な文字で、読む前に消える | 動きは短く、表示中は止めて読ませる |
どれも編集で直せますが、撮影前に想定しておけば、最初から手戻りなく仕上がります。
撮影の段階から「空ける場所」を決めておく
テロップの位置は、編集だけで解決しようとすると無理が出ます。撮影の段階から次のことを決めておくと、仕上がりが安定します。
- 演者の顔を画面のやや上寄りに置く:下の方に顔があると、説明文と重なります
- 商品は中央付近で見せる:右端で持つとボタンに隠れます
- テロップを入れる場所を空けて撮る:顔と商品で画面が埋まらないよう、余白を意識します
BUZZ MEETでは、台本の段階でテロップの文言と位置を決め、撮影ではその余白を空けて撮ります。企画・台本・撮影・編集を同じチームで行うので、テロップが隠れる・入らないといった手戻りを減らせます(事業内容)。
入稿前のチェックリスト
最後に、入稿前に確認したい項目です。
- 媒体の公式テンプレートを重ねて、文字・商品・ロゴが隠れていないか
- 広告の説明文の長さを決めたうえで、下の隠れる範囲を確認したか
- 実機(スマホ)のプレビューで、実際に読めるか
- テロップは1行8〜10文字、最大2行に収まっているか
- 顔の上に文字がかぶっていないか
- 音を消しても内容が伝わるか
構成全体の考え方はショート動画広告の構成で、「今の動画のどこを直せばいいか」を知りたい場合は無料クリエイティブ診断もご利用いただけます。
まとめ
- 縦型広告は下の方と右端が隠れやすい。大事な文字と商品は中央寄りに置く
- セーフゾーンは媒体・説明文の長さで変わるため、公式テンプレートと実機で確認する
- テロップは1行8〜10文字・最大2行を目安に、顔の近くに、顔にはかぶせずに置く
テロップや構成の見直しからご相談いただけます。お問い合わせはこちら
よくある質問
セーフゾーンとは何ですか?
縦型動画の上に表示されるボタンや説明文などに隠れない、安全に文字や商品を置ける範囲のことです。TikTokやMetaは、広告用のセーフゾーンの考え方やテンプレートを公開しています。
テロップは画面のどこに置けばいいですか?
下の方と右端はボタンや説明文が重なりやすいので避け、画面の中央付近、話している人の顔の近くに置くのが基本です。媒体ごとに隠れる範囲が違うので、配信する面の実機で確認してください。
1つのテロップは何文字までが読みやすいですか?
縦型動画では1行8〜10文字、最大2行という目安があります。読む速さは1秒4文字程度とされるので、表示時間から逆算して文字数を決めます。
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